こんにちは!KANAです。
突然ですが、今日は自分自身の事を書こうと思います。
2016年の10月に突然左耳が聴こえなくなりました。当時26歳でした。
同じく耳が聞こえなくなってしまい、不安に思っている方の参考になれば・・・と思い、書かせて頂きます。
今でも覚えています。当時パチンコ店で働いていたのですが仕事中の事でした。
お客様に呼ばれ、左耳を傾けてお話を聞いていた所、お客様が何かを喋っているのは分かるが何を言っているのか全然聞き取れない。
パチンコ店なので周りの音が大きく、話をする時は顔を近付けて大きな声でないと聞こえません。
いつもそうしていました。
その時は何度も聞き返してお客様に申し訳なく思い、他のスタッフに対応を変わって頂きました。
周りの音が大きいのもそうだけど、あたしは小学生の頃から耳の聴こえが少し悪く、学校で行われる聴力検査にいつもひっかかっていた位なので、その時は然程気にはしていませんでした。
ですが、その日の勤務が終わり店を出て車に乗って音楽がかかってから、左耳がおかしい事に気付きました。
毎日音楽をかけて出退勤しているので、音楽の聞こえ方がおかしい事にすぐに気が付きました。
右耳を塞いでみると左耳の中に何か膜がかかっているようなモゴモゴとした感じ・・・
音楽の音量を大きくしても、なにかこもって聞こえる感じ。
明らかにおかしいと思ったので、次の日の出勤前に耳鼻科に行き聴力検査をしてもらいました。
『突発性難聴だと思う。大きい病院の紹介状を書くから今から行って下さい。』
と言われ、紹介状を持って済生会へ行き、また同じ聴力検査をしました。
やはり突発性難聴という事でした。
治療法としては今日から10日間入院して点滴と高気圧酸素治療をする・・・という事でした。
まあそれをやった所で100%治るとは言い切れない、と言われましたが。
ですが、私は子供達もいるし、仕事もあるし、入院は出来ませんと言ったらおじちゃん先生困ってました。
そりゃそうですよね w
今考えれば仕事がどうとか言ってる場合ではないだろ!って自分でも思うもん(笑)
でも子供達の事で困るのは確かでした。
治る確率はより下がるけど、10日間毎日通院して高気圧酸素治療をしましょう!という事になりました。
職場に電話をして相談した所、とても理解のある職場で
「10日間休むでもいいけど治療にもお金がかかるから、休むとお前も困るだろ。通院の間、午前中病院に行ってから出勤すれば?」
と私の大好きなマネージャーが言って下さり、そうする事になりました。
そこから10日間、毎朝子供達を保育園に送った後に済生会へ行き、受付なども通らず10時に治療室へ直行。
更衣室で検査着に着替え、高気圧酸素治療を1時間半。
終わってから出勤。
・・・そんな10日間でした。
それより、高気圧酸素治療ってなんのこっちゃですよね。
簡単に説明すると、治療室に宇宙船(?)みたいな、椅子だけが置いてある密閉された小さい箱があります。
そこに1時間半閉じ込められる。
・・・だけです。(笑)
入ってから15分かけて少しずつ少しずつ室内の気圧をあげていきます。
気圧があがってくると耳が痛くなったりするそうです。
私は痛くはならなかったけど、イメージとしては気圧があがってくるに連れて耳の中の膜がどんどん膨張していってプチン!って破裂しそうな感じ。(これは皆さん同じくなるそうです。)
うまく説明出来ないな・・・
海に潜ったり、山奥に行ったりすると、耳おかしくなりますよね。
水抜きって言うんだったかな。
鼻つまんでフッて力んで、耳づまりみたいの治したり、唾飲んで治したりするやつ。
あの感じです!(笑)
耳の中の膨張する膜(これは私のイメージです)を抑える為に、唾を何度も飲み込まなければならなかったので毎回飴ちゃんをたくさん持って、その宇宙船のような箱に入っていました。(飴をなめると唾が出やすくなるので)
四角い箱の両サイドにいすが並んでいて、同じ突発性難聴で入院されているおじちゃんやおばちゃん達と一緒に入るのですが、気圧があがっていく過程で耳が痛くて我慢出来なくていったん気圧をあげるのを止めてもらっている方も結構いらっしゃいました。
私は痛くはなかったので唾を飲み込みながらひたすら本を読んでいただけですが、痛くなる方は結構辛そうでしたね・・・
座って本を読みながら寝落ちする事もよくあって、ベッドとか装備されてたらいいのに・・・って何度も思ったなあ(笑)
私的にはただ座って休憩出来るーくらいのモチベーションだったので、携帯を持ち込めなくても毎日一時間半はあっという間でした。
・・・言葉で説明するのは難しく参考にならないかもしれませんが、そんな治療を2016年の10月に10日間受けました。
ですが、私の耳は未だに治っておりません。
そして突発性難聴になった日から途切れる事無くずっと耳鳴りがなっています。
今は耳鳴りが2種類、聞こえている気がします。365日。24時間。延々。
この耳鳴りは、本当たまに頭がおかしくなりそうなので消えて欲しいです。
難聴といっても程度は人によって違うし、私の場合は全く聞こえない訳ではありません。
しかも右耳は聞こえるからあまり支障ないと思いますよね?
・・・それが結構大変です。
左から小声で話しかけられても聞き取れません。
料理をしている時たまにかけるタイマーの音が聞こえません。なのでタイマーの意味を成していません。
子供達の熱を毎朝測る時、座って抱きながら集中して聞いていてもピピピの音が聞こえません。
人と会話をする時も何度も聞き返してしまいます。
私は特に高音が聞き取れません。
一番びっくりしたのは、その時たまたま近くにあった腕時計が0時にピピピピピと鳴ったので、何で0時に鳴ったんだろ?って呟いたら、『え、毎日0時に鳴るじゃん!』と言われた事です。
いつもいる部屋に置いてあるので、いかに聞こえていないかが分かった瞬間でした。
遠くから何度呼ばれても聞こえてないそうです。
これはよく旦那氏に言われます。
そもそも突発性難聴になる原因は特定出来ないそうです。
調べてみたらほとんどがストレスから来るらしいと書かれていましたが、ストレスって自分で感じなくないですか?
ストレスたまってるっぽいな・・・なんて思う事はあるけど、実際には分からない。
目に見えないし。(笑)
突発性難聴になったと話をすると皆にストレスだと言われましたが、本当の所はどうか分かりません。
というか皆よく知ってるよね。
私は自分がなるまで突発性難聴の症状や原因なんて知りませんでした。
あたしは自分自身が特定疾患になるとは思っていませんでした。
まだ26だし~なんて余裕ぶってさ、まさか自分が病気になるなんて考えもしない。大体皆さんそうじゃないですか?そんなに呑気だったの私だけ?(笑)
本当何の前触れもなく急になるんだな・・・って思いました。
最初の頃は結構精神的にもやられたりしました。
静寂の中の耳鳴りは本当に慣れるまで時間がかかった。
耳をぶっちぎりたいと何度も思った。w
原因がストレスだとしたら何を気を付けたらいいかも分からないですよね・・・
もしかしたら防ぎようなんてないのかもしれない。
なので、もし耳が聞こえづらいと思ったらすぐに耳鼻科にかかる事をおすすめします。
早くに受診して治療した方が治りやすいみたいです。
すぐに受診しても私みたいに治らない人も結構いるそうですが。
特定疾患(突発性難聴)の保険は1年しかきかないみたいです。
治療が終わり1年あいてからまた同じ耳が難聴になっても保険はきかないそうですよ。
ただ私は左耳が難聴になったのですが、次に右耳がなったとしたらその時はまた保険がきくそうです。
同じ耳で2度はつかえないという事ですね。
ちなみに料金の話をすると、最初の受診の時だけで25000円程かかりました。
びっくりして思わず、「今日から10日間毎日治療で通院しなければならないのですが、毎回こんなにかかりますか?!」って聞いちゃいました。(笑)
後から返ってくるけどそれ位はかかると言われたので、
「子供が4人いるので毎日25000円は払えません!」って言ったのすごい覚えてる w
その後、病院の相談室みたいな所に行って話をして、保険がきいてから自費分を支払う事になり安堵したのです・・・(笑)
羞恥心なんてありませんよ。こっちは必死なんですからね。
ちなみにその保険というのは、初診の日に特定疾患の保険の申請に行く事になるのですが、申請をしてから審査があり、適用されるまでに2~3か月程かかります。
そして保険が適用されてから治療代の70%(だったかな・・・)が返金される、というような形でした。
※治療代や保険の申請など病院や地域によって違うかもしれないので、その辺は通う病院などで相談してみるといいと思います。
もう今となっては慣れてしまいましたが、最初は本当に大変でつらかったです。
これはなってしまった人にしか分からないと思います。
ですが、姪の美音から『かなちゃんだいじょーぶ?』って動画が届いたり、
弟から『直らなかったら俺の耳あげる❤』って LINE がきたりと家族や職場の皆様に相当支えられました。
どうか完全に耳が聞こえなくなりませんように。
・・・長々と失礼致しました。
突発性難聴になってしまった方の参考に、少しでもなれたらいいなと思い書かせて頂きました。
それでは!